Superconducting properties of Gd123 melt-solidified bulks synthesized from various cation compositions
松丸 周佑, 箭内 優, 元木 貴則, 下山 淳一 （青学大）； 淡路 智 （東北大）
Abstract:これまでに、我々は仕込組成においてBa量が欠損から過剰となるよう作製したGd123とGd211の同時合成粉末からGd123溶融凝固バルクを育成し、Ba量の変化がバルクの結晶成長や超伝導特性などに与える影響について報告してきた。本研究では仕込組成でGd123とGd211のモル比やBa量を系統的に変えて作製した同時合成粉末からGd123溶融凝固バルクを育成し、様々な物性を評価した。SQUID磁束計を用いた磁化測定においてはGd123 : Gd211 = 7.5 : 2.5の試料で94 Kを超える高いTcを示し、7 : 3の試料に比べ高磁場のJc-B特性が改善した。この結果は仕込組成におけるGd123とGd211の比がGd/Ba固溶量に影響を与えることを示唆している。