Dynamic simulation of superconducting magnet system of ITER TOKAMAK
岩本 晃史 (NIFS); 前川 龍司 (ITER機構); 鷹見 重幸 (NIFS)
Abstract:ITER超伝導マグネット低温システムのダイナミックシミュレーションを行った。ITERトカマクはパルス的な15MAのプラズマ電流による実験が計画されているが、超伝導マグネットシステムの一次冷却系はそのプラズマ実験に伴う動的な熱負荷を受ける。シミュレーションでは一次冷却系に取り付けられた補助コールドボックス(ACB)への熱負荷変動について検討を行っている。それに加え、プラズマ崩壊によりファーストイベント(CSコイルやPFコイルシステムの緊急減磁)が発生するが、その大きな熱負荷変動によりACB運転への影響が懸念されている。シミュレーションではその影響を軽減する方法の検討も行っている。これらの検討は超臨界ヘリウム循環ポンプや低温圧縮機を含むACBの設計にも役立っている。