JT-60SA超電導機器の製作進捗

Progress of Superconducting Components for JT-60SA


村上 陽之, 土屋 勝彦, 福井 良磨, 夏目 恭平, 神谷 宏治, 河野 勝己, 礒野 高明, 木津 要 (量子機構); 野元 一宏 (三菱電機); 高田 英治 (富士電機)


Abstract:JT-60SAの超電導マグネットのうち、トロイダル磁場コイルは欧州が製作を担当し、ポロイダル磁場コイル(中心ソレノイドおよび平衡磁場コイル)および電源とコイルを結ぶ給電機器は日本が製作を担当する。6個の平衡磁場コイルおよび4つの中心ソレノイドモジュールは、すべての製作が完了している。平衡磁場コイルは2018年夏までにJT-60SA装置内に組み込まれる予定である。中心ソレノイドは4つのモジュールを積み重ねる一体化作業を進めており、2019年初頭に装置に組み込まれる予定である。また、室温部と極低温部を電気的に接続するために用いるコイルターミナルボックス(CTB)と呼ばれる機器は、JT-60SAでは5つ製作する予定である。このうち、最初のCTBは2017年2月に、2, 3機目のCTBが2017年12月に完成した。これらの超電導機器の製作状況について報告する。