内部Mg拡散法による銅被覆高安定度MgB2線材の開発(II)

Development of Cu sheathed high stability MgB2 wires by internal Mg diffusion method(II)


熊倉 浩明, 超 雲超, 瀧川 博幸 (NIMS)


Abstract:我々は内部Mg拡散(IMD)法を適用して外側に安定化銅を配置した100m級MgB2線材の開発を進めている。今回は前回に引き続き、熱処理条件の最適化を行った。コロネン添加した線材では最適熱処理条件は640oCx20時間の近傍であることが分かり、比較的低温-長時間の熱処理で高いJcの得られることが分かった。4.2K, 10TのJcは7-8万A/cm2で、安定化銅を配置しない鉄シース短尺IMD線材に匹敵する値である。当日は100m級線材のJcのバラツキについても言及したい。