MgB2素線の熱処理前断面変形による臨界電流特性劣化の解明

Investigation on IC degradation of MgB2 strand by indentation applied before heat treatment process


上林 昌弘, 神保 茉那, 桑原 優介, 高尾 智明, 谷貝 剛 (上智大); 新冨 孝和, 槇田 康博 (KEK); 津田 理, 宮城 大輔 (東北大); 濱島 高太郎, 駒込 敏弘, 塚田 謙一 (前川); 平野 直樹 (中部電力); 富田 優, 恩地 太紀 (鉄道総研); 菊池 章弘 (NIMS); 繁森 敦, 中島 健太郎 (岩谷産業)


Abstract:我々はMgB2を用いた超電導電力貯蔵装置 (SMES : Superconducting Magnetic Energy Storage)用として定格電流が600 AのDPコイルの開発を行っている。そのために10本撚りのラザフォードケーブルを製作し,IC特性を測定した結果,劣化が見られた。ケーブル撚り線に続くローラー成形工程での素線の凹み変形が劣化の原因と考えられる。そこで,フィラメント数が30本と6本の素線を用いてケーブル製作時にかかる凹みを模擬した試料を作り,凹み量とIC劣化の相関を調べた。また,内部の状況を調べるためにX線CT観察,断面の成分分析を行い,劣化の原因を調査した。