PIT法によるMgB2単芯線材に対するE-J特性の評価

Evaluation of E-J property in PIT-processed MgB2 monocore wires


児玉 一宗, 小瀧 博司, 鈴木 孝明, 田中 秀樹 (日立)


Abstract:超伝導線材のE-J特性は機器設計に不可欠な情報である。本研究では,in situ法とメカニカルミル法で作製した単芯線材[1]のMgB2フィラメントの磁化緩和をSQUID磁束計により測定し,磁化の時間変化が発生電界に比例すること[2]を用いて,MgB2フィラメントのE-J特性を求めた。得られたE-J特性はn値モデルによく合致し,さらに温度20, 15, 10 Kそれぞれに対して磁場3, 4, 6 T以下の領域では実用的にも十分な35以上のn値を得られることがわかった。

[1] Kodama M et al Supercond. Sci. Technol. 30 (2017) 044006
[2] Fukuda M et al Physica C 357-360 (2001) 586-9