ITER-TFコイル容器の製作進捗

Progress of manufacturing of ITER TF Coil Cases


井口 将秀, 櫻井 武尊, 尾関 秀将, Hong Yunseok, 藤原 英弘, 高野 克敏, 堤 史明, 金森 信乃, 田中 信彦, 栗田 智久, 花岡 敏明, 正木 圭, 中平 昌隆, 小泉 徳潔 (量研機構)


Abstract:量研機構は、ITER計画において、19個のTFコイル容器とそのうち9個を用いて組み立てたTFコイルの調達を担当している。TFコイルは、コの字断面を有する容器と、それらの蓋板に、超伝導巻線を格納して製作される。TFコイル容器はベーシック・セグメントというTFコイル容器を分割した単位で製作し、それらをセグメント間溶接することで主構造体を製作し、冷却配管取付けを取り付けることで製作される。TFコイル容器製作後、TFコイル容器と超伝導巻線を一体化する際に実施する溶接の溶接開先の合わせ試験を完成試験として実施し、完成となる。量研機構では2014年4月から実機TFコイル容器の製作を開始し、2017年12月、2018年5月に欧州向き初号機及び二号機の完成検査を終了させた。さらに、2018年8月に、日本向け初号機の溶接開先の合わせ試験を成功裏に終了した。本稿ではその進捗について報告する。