Development of superconducting magnets for LHC luminosity upgrade (12) –Design and fabrication of the second 2 m model magnet
菅野 未知央, 中本 建志, 川又 弘史, 岡田 尚紀, 池本 由希子 (KEK); Musso Andrea, Todesco Ezio (CERN)
Abstract:CERN-LHC加速器の高輝度化アップグレード計画(High-Luminosity LHC, HL-LHC)の一環として、KEKは大口径ビーム分離双極超伝導磁石(D1磁石)の開発を行っている。D1磁石にはボア径150 mm、積分磁場35 Tm(主双極磁場で5.6 T相当)が要求されており、これをNb-Tiコイルで発生させる設計である。実機磁石の機械長は約7 mだが、現在KEK所内で2 mモデル磁石の製作、性能試験を行っている。すでにモデル磁石1号機で受け入れ条件電流(定格電流の108%)は達成しているが、その後、CERN側からの要請によりヨーク断面形状の変更が必要になった。この新断面について磁場設計をアップデートし、さらに、1号機で問題となったケーブルの機械的支持を強化した設計で、現在モデル磁石2号機の製作を進めている。本発表では、モデル磁石2号機における設計の変更点と、コイル巻線、磁石組み立て状況について報告する。