JT-60SA用超電導コイルシステムの製作進捗

Progress of Superconducting Magnet System for JT-60SA


村上 陽之, 土屋 勝彦, 木津 要 (量子機構); 堀井 弘幸, 野元 一宏 (三菱電機); 高田 英治 (富士電機)


Abstract:JT-60SAの超電導マグネットシステムのうち、トロイダル磁場コイルは欧州が製作を担当し、ポロイダル磁場コイル(中心ソレノイドおよび平衡磁場コイル)および電源とコイルを結ぶ給電機器は日本が製作を担当する。これまでに6個の平衡磁場コイルのうち3個のコイルが完成しJT-60SA装置内に仮置きされている。残る3個についても2016年夏に完成し保管されている。中心ソレノイドは4つのモジュールのうち最初のモジュールの製作が2016年9月に、2つ目3つ目の製作が2017年1月、3月に完了し、現在、最後の4つ目のモジュールの製作が進められている。また、室温部と極低温部を電気的に接続するために用いるコイルターミナルボックス(CTB)と呼ばれる機器は、JT-60SAでは5つ製作する予定である。このうち、最初のCTBは2017年2月に完成し、2つ目3つ目の製作が進められている。
これらの超電導マグネットシステムの製作状況について報告する。