MRI用高温超電導高安定磁場マグネットシステム開発(Ⅰ-6)
〜局所的Ic劣化時のReBCO線材のクエンチ特性〜

Development of HTS high stable magnetic field magnet system for MRI (Ⅰ-6)
~Quench characteristics of ReBCO coated conductor having local Ic degradation~


井出 桃愛, 宮城 大輔, 津田 理 (東北大); 横山 彰一 (三菱電機)


Abstract:MRI用ReBCOコイルでは、常電導転移時の熱拡散速度が遅く、局所的に劣化が進行するため、常電導転移領域の検出が難しく、焼損に至る恐れがある。この様なReBCOコイルの保護対策を確立するには、まず、ReBCOコイルにおける常電導転移現象の発生要因と発生メカニズムを明確にする必要がある。そこで、本研究では,ReBCOテープ線の一部を切断することで、局所的なIc劣化を模擬し、安定化銅の有無や冷却条件が、Ic劣化部の電圧変化や焼損に至るコイル電流に及ぼす影響について検討したので、その結果について報告する。