Effect of transition-metal substitution in Fe1-xMxTe0.8S0.2 (M=Mn, Co, Ni)
亀卦川 尚子, 阿部 峰也, 菊地 あかり (一関高専)
Abstract:FeTe0.8S0.2の鉄の一部をMn, Co, Niのいずれかで置換したし試料を作製し、XRDによる構造解析、SEMとEDXによる組成分析、PPMSによる電気抵抗の測定を行い、鉄サイトの置換効果を調べた。
置換量(仕込み組成)は、Mnはx=0.01,0.08、Co及びNiは、x=0.01, 0.02, 0.05, 0.08, 0.10である。
測定の結果以下のことが分かった。
Mn置換では、常伝導状態の電気抵抗率にほとんど変化が見られなかったのに対してCo, Ni置換ではxの増加とともに抵抗率は明らかに低下し、置換によってキャリア濃度が増加していることを示唆している。
超伝導転移は、全ての場合で、置換量の増加に伴って次第に抑制される。