Development of magnetic force measuring instrument with a shape memory alloy actuator
佐保 典英, 小野 瑞絵 (クライオイン)
Abstract:近年、急速な進展を示す再生医療分野において、膝関節の軟骨や骨の再生医療で造影剤の磁性微粒子を取り込ませた幹細胞の外部誘導手段として、超電導バルク磁石や永久磁石の適用が進められている。現状の再生試験では、磁石の磁界内で、前記磁性幹細胞の注入部位や誘導先への細胞の軌跡を、内視鏡を使用しながら確認して行っている。しかし、多数のデータを整理する場合、両部位における磁気力の重要なファクターの一つである磁気力係数を定量的に把握し、治療効果を磁気力で比較検討することが重要であると考えられる。本講演では、磁場中に配置した磁気センサーを、安価な形状記憶合金の伸縮機能を用いて移動・位置制御し、2点間の磁束密度を短時間に計測して、その計測結果から磁気力を数値化する安価な磁気力計測器構造を提案し、本構造による基礎的計測結果を発表する。