4.7秒間の微小重力落下塔実験におけるHe II 中の気泡成長の可視化結果解析

Image analysis of bubble growths in He II under 4.7 seconds microgravity conditions


高田 卓 (NIFS); 木村 誠宏 (KEK); PIETROWICZ Slawomir, GRUNT Krzysztof (WUST); 村上 正秀 (筑波大); 岡村 崇弘 (KEK)


Abstract:
超流動ヘリウム(He II)の気液界面の熱輸送研究を目的に、産総研北海道センターの落下塔を用いた微小重力実験を数年間継続してきた。しかしながら、約1.3秒間の微小重力環境下であるために、どのような定常熱伝達に漸近していくのか判断がつかなかった。気泡成長を記述した数式によって、気泡収縮が記述できないという不可解な結果も得られ、より長時間の微小重力実験が望まれた。そこで、ブレーメン大学にあるZARM(Center of Applied Space technology and microgravity)の自由落下塔施設において約4.7秒間に及ぶ実験を行った。本発表では、可視化実験によって得られた気泡画像の解析の結果について解説する