Study of magnetic heat pump using multi-layered magnetic materials
宮崎 佳樹, 池田 和也, 脇 耕一郎 (鉄道総研)
Abstract:鉄道車両空調に用いられる冷凍機の高温端と低温端の温度差は20〜30℃以上が必要と考えられる。一方,磁気ヒートポンプで生成できる温度差は,単一の材料を用いた場合には無負荷の場合で15〜20℃程度であり,熱負荷を加えると生成温度差は減少する。磁気ヒートポンプを空調へ適用するためには,生成温度差の拡大が必須である。
そこで今回,異なる動作温度を有するGd系磁気作業物質を組み合わせた磁気ヒートポンプの基礎試験並びに数値解析をもとに,鉄道車両空調に必要な生成温度差をカバーできるような構成を検討した。