Research and Development of Super-High-Tin Content Nb3Sn Maltifilamentary Wires
菊池 章弘 (NIMS); 谷口 博康, 水田 泰次, 水田 泰成 (大阪合金); 飯嶋 安男 (NIMS)
Abstract:ブロンズ中のSn濃度が増加すると、脆いデルタ相が大きく析出して冷間加工が困難になる。我々はTi添加と熱間鍛造を組み合わせた組織制御により、世界最高となる18.5mass%の超高Sn濃度でも良好な塑性加工性を示す新しいブロンズを開発した。これまでに、短尺の19芯あるいは228芯の多芯線材を試作し、従来Sn濃度(〜16mass%Sn)と比較しても遜色ない加工性であった。今回、芯数を1615芯まで大幅に増加した極細多芯線材の試作を行った。当日は、伸線加工性について報告するともに、様々な条件で熱処理を行った線材の超伝導特性についても報告する。