ITER TFコイル構造物 主構造体の製作進捗

Manufacturing progress of main structure for ITER TF Coil Structure


櫻井 武尊, 井口 将秀, 中平 昌隆, 藤原 英弘, 金森 信乃, 猪野 昌信, HONG Yunseok, 西野 雅夫, 田中 信彦, 花岡 敏成, 栗田 智久, 小泉 徳潔 (量子機構)


Abstract:量研機構は、ITER計画において、9個のトロイダル磁場コイル(TFコイル)と19個のTFコイル構造物の調達を担当している(予備1個を含む)。TF コイル構造物は、D 型形状の超伝導巻線を格納する高さ16.5m、幅9m の超大型で複雑な形状を有するサブ・アッセンブリと呼ばれる容器(AU及びBU)と、それらの蓋となるAP及びBP、TF コイル及び他の機器とを接続する付属品で構成される。AU, APはトカマク装置中心側(インボード)、BU, BPは装置外側(アウトボード)の構造物である。AU, BUはベーシック・セグメントというサブ・アッセンブリを分割した単位で製作し、それらをセグメント間溶接することでAUまたはBU主構造体を製作し、冷却配管取付けを取り付けることでAUまたはBUサブ・アッセンブリとなる。量研機構では2014年4月から実機TFコイル構造物の製作を開始し、初号機のAU/BU主構造体が完成した。本稿ではその進捗について報告する。