Development of a persistent NMR using HTS inner coils (3) - Evaluations of persistent coil field decay and Ic-B characteristics on a REBCO superconducting joint -
柳澤 吉紀 (理研); 北口 仁 (NIMS); 上野 健志, 山岸 風摩, 高尾 智明 (上智大); 大木 康太郎, 山口 高史, 永石 竜起 (住友電工); 朴 任中, 前田 秀明 (理研)
Abstract:前報のREBCO線材の超電導接合体について、1) Ic-B特性(4 – 77 K, 0 – 10 T)の評価)(@NIMS)と、2) 小型ダブルパンケーキコイルによる永久電流減衰の評価を行った。外部磁場がない状態では、4 Kにおける接合体のIcは、77 Kと比べ約7倍、n値は約5倍高かった。すなわち、4 K運転は接合にとって非常に有利に働く。また、磁場の強度依存性・異方性は線材とは異なり、接合内に何種類かの超電導電流パスをもつことが明らかとなった。永久電流による磁場は、運転開始時は指数関数的に減衰し、その後は対数関数的な減衰を示した。これは、接合抵抗を含む回路の特性抵抗が定数ではなく、長時間領域では磁束クリープなどの別の現象に支配されることを示唆している。発表では、コイル負荷率や遮蔽電流磁場の影響も議論する。本研究の一部は文部科学省 「先端研究基盤共用促進事業」の一環として実施した。