気候変動観測衛星「しきさい(GCOM-C)」搭載多波長放射計向け冷却系の開発

Development of a Cooler Dewar Assembly for GCOM-C/SGLI


金尾 憲一, 大塚 清見, 恒松 正二 (住重); 天野 高宏 (日本電気); 板橋 孝昌 (JAXA)


Abstract:「しきさい(GCOM-C)」は、宇宙航空研究開発機構が2017年度の打ち上げを予定している気候変動観測衛星である。「しきさい」に搭載されている多波長光学放射計には、熱赤外検出器が備えられており、検出感度を高めるために55Kまで冷却される。冷却系の開発にあたっては、断熱構造を工夫することで小型の1段スターリング冷凍機で冷却することと冷却系を小さくまとめることに成功した。本発表では、冷却系の設計、製作、試験結果について報告する。