Chronology compilation of the Cryogenics modern history
野口 隆志, 湯山 道也 （NIMS）； 淵野 修一郎 （産総研）； 土屋 清澄 （KEK）； 淡路 智 （東北大）
Abstract:低温工学にかかわる技術史編纂の模索を行っている。大々的なデータベースシステムを構築する価値があるか否かの検討からはじめ、編纂の目的と情報発掘方法およびその記録方法について、多方面の方々と議論した。低温工学・超電導学会の調査研究の位置付けで、主題ごとに調査活動をしてきているが、まだ体系模索の段階から踏み出せていない。しかしぼんやりした目標設定はできつつある。また局所的ではあるが発掘した事実情報も集まりつつある。ここでそのいくつかを報告することとした。情報収集の方法としては『研究の背景となる過去の事例の根拠を記録』『発行された文献に基づく事実の記録』『個々の事実の関連付け』などが挙げられる。また編纂の目的には『論文発表当時の臨場感を初学者に提供する』ことが含まれる。あらたな研究を教科書／専門書からのみ学ぶのではなく、過去の報告から現在の研究を位置付けていただきたいからである。このような考え方の紹介と発掘した事例の紹介を行う。