ASCOT冷却システム検討会における極低温冷却システムの実用化に向けた活動

Activities toward practical application of cryogenic cooling system at ASCOT cooling system review meeting


池内 正充 (前川); 淵野 修一郎 (産総研); 青木 五十男, 平井 真一 (ジェック東理社); 小室 旭, 中村 靖 (鈴木商館); 李 瑞, 平塚 善勝 (住重); 古瀬 充穂 (産総研)


Abstract:昨年発足したつくば応用超電導コンステレーションズ(ASCOT)では産総研を中心に25の産学官が参加し,超電導による社会イノベーション創出に挑戦する新たな拠点とするべく活動している.その中で「極低温冷却システムの実用化に向けた課題解決」という共通課題に対し,我々は冷却システム検討会を結成し,メンバー間でオープンな活動を開始している.
冷却システム検討会では極低温機器のさらなる実用化・商業化のため,個々企業では解決困難な共通課題を解決しその普及を図ることを目的とし,①性能評価手法の確立,②安全性評価,③標準化・規格化,④情報の集積・アーカイブ化,⑤規制見直しなどを目指している.特に近年,高圧ガス保安法が大きく変更され,その背景や変更に至る過程を調査することは,今後の極低温機器の法律上の規制見直しにも大いに参考になると考えている.
本稿では冷却システム検討会の紹介と高圧ガス保安法に関連する調査・検討結果について報告する.