物質・材料研究機構におけるジェリーロール法Nb3Al前駆体のインハウス製造

In-House Fabrication of Jelly-Rolled Nb3Al Precursors at National Institute for Materials Science


菊池 章弘, 櫻井 義博, 飯嶋 安男, 土谷 悦子, 瀧川 博幸, 一ノ瀬 泉 (NIMS)


Abstract: Nb3Alでは、その生成にCuを介在させるブロンズルートが適用できないことから、NbとAlをナノスケールまで複合加工して拡散距離を短くしなければならない。粉末法、ロッドインチューブ法、ジェリーロール法、クラッドチップ押出法等の複合加工法が提案され、複数の機関で長年研究されてきた。これまでに、1kmを超える長尺線材の実績はジェリーロール法でなされており、現在でも長尺線材の製法として有望なのはジェリーロール法と言えるだろう。
最近、物質・材料研究機構では、ジェリーロール製造に必要な一部の設備をSHカッパープロダクツから移設し、実用的な長尺Nb3Al前駆体をインハウス製造する体制を概ね整えたので、その概要を報告する。