SuperKEKB ビーム最終集束用超伝導電磁石システム (8-4)
──ビームライン軸上のソレノイド磁場測定と解析評価──

Superconducting Magnet System for the Interaction Region of SuperKEKB (8-4)
-Measurements and Analysis of Solenoid Field on Beam Line Axis-


王 旭東, 山岡 広, 有本 靖, 川井 正徳, 近藤 良也, 宗 占国, 土屋 清澄, 大内 徳人 (KEK)


Abstract:高エネルギー加速器研究機構では、電子・陽電子ビーム衝突型加速器 KEKB のアップグレード(SuperKEKB)を 2010 年から行っている。SuperKEKBの特徴は、KEKB加速器が到達した世界最高の衝突効率を更に40倍高め物理実験の精度を高めようとするものである。SuperKEKB加速器のビーム衝突領域に設置されるBelle-II測定器のソレノイド磁石は、ビームライン上に1.5Tを発生させ、特に交差角を持つビームの衝突性能を著しく劣化させる。このため、ビームライン上のソレノイド磁場の積分値をゼロとするように、Belle-IIソレノイド磁場と逆方向の磁場を発生する4台の超伝導ソレノイドが必要となる。本発表は、ホールプローブを用いたソレノイド磁場の測定結果と解析評価について報告する。