大規模廃水処理プロセスに磁化活性汚泥法を適用した場合の省エネ効果の見積り

Estimation of energy conservation effect on the application of magnetic activated sludge process to a large-scale water treatment


酒井 保藏, 小室 ゆい, 佐藤 翔大 (宇都宮大); 花井 洋輔, 平岡 睦久 (富士電機)


Abstract:磁化活性汚泥法は磁気分離により高濃度の微生物を反応槽に保持することで、微生物の増殖と自己消化をバランスさせて余剰汚泥を大幅に減量する新しい水処理プロセスである。現在、3000m3/dの大規模な工場廃水への適用をめざして、実証研究を進めている。一般的な活性汚泥法では常時、大量の余剰汚泥が発生し、濃縮・脱水・焼却処理のために、エネルギーを消費するが、磁化活性汚泥法では、汚泥処理のエネルギーを大幅に節約できる可能性がある。本発表では、3000m3/dの大規模廃水処理を念頭に、磁化活性汚泥法を適用した場合に現状の活性汚泥法と比較して、どの程度の省エネ効果が期待できるか見積もった。