高温超電導開発のロードマップ(IEA-HTS委員会調査)

HTS Road Map of IEA-HTS-IA (Implement Agreement)


山田 穣 (芝浦工大); MARCHIONINI BRIAN (Energetics社(USA)); MARTINI Luciano (RSE Italia, Milan); 大崎 博之 (東大)


Abstract:これまでの高温超電導線材、応用の開発現状をレビューするとともに、下記アンケートによる高温超電導開発ロードマップを紹介する。

IEA(国際エネルギー機関 本部パリ)の高温超電導委員会 IEA-HTS-IAにおいて、世界各国の識者にアンケートを行い、高温超電導線材、冷却、各種応用について、将来見通しの調査(2015-2030)を行った。
特に、線材は値段を10US$/kAmにし(REBCO線)、機器応用を目指していることが分かった。また、世界で15社以上あるREBCO線材会社の内、すでに5社以上が年産1000kmの製造能力があることも分かった。応用では、特に、欧州米国で限流器、ケーブルのデモが盛んであり、2030年には商用化の意向があることが分かった。また、韓国ではHTSケーブルの商用化が進んでおり、済州島プロジェクトの後、ソウル近郊で商用ケーブル敷設が始まる。

さらには、上海で最近2社もREBCO線材、応用の会社ができ、その概要も報告する。