Superconducting high-temperature heat generator for wind-powered thermal energy system
岡崎 徹 (エネ総工研); 山田 穣 (芝浦工大)
Abstract:風力熱発電が再エネの不安定性を一気に解決する革新的手段として注目を浴びている。
回転エネルギーを回転磁界により熱エネルギーに変え、高温蓄熱を利用して蒸気タービンにより安定発電する。蒸気タービンの効率は電池などの半分程度しかないが、高温蓄熱コストが1/20〜1/100と極めて安価なため1日以上の長期エネルギー蓄積に有効である。
熱機械は高温になるほど高効率化するが、鉄のキュリー温度により600℃以上を得ることは難しい。超電導であれば1000℃を越える温度の磁性体が存在しない領域でも高磁場により導電体に渦電流を発生させられるため、システムの高温化・高効率化が可能となる。この高効率化と超電導などによる高コスト化を比較し、経済合理性があることを示す。季節間での安定化などさらに長期のエネルギー平準化にさらに効果がある。