A dewatering effect of coagulated sludge by application of magnetic separation
関 政泰, 酒井 保藏, 渡辺 紡 （宇都宮大）
Abstract:凝集沈降分離プロセスのほとんどは凝集処理時にマグネタイトを添加することで凝集磁気分離プロセスに置き換えることができる。磁性粉添加のコストを吸収するための一手段として、磁気分離された汚泥の後処理である、濃縮、脱水工程のコストを低減することで達成できないか検討した。現在、我々が多用しているネオジム磁石を用いたドラム型磁気分離装置は、磁気分離した汚泥を一度水中から引き上げたのちに、スクレーパーで剥離させて汚泥を回収する。水中から磁力で引き上げるときに、間隙水が落下するため、ほとんどエネルギーを消費することなく、一定の脱水効果が期待できる。活性汚泥のような含水率の高い固形分の場合には、水分90％程度まで、水を吸収しない固形分の場合には、水分50％程度まで、水中から磁気分離し、磁石ドラムから剥離させた時点で脱水できた。この脱水効果を、濃縮プロセスや脱水機による脱水のコストを比較した。