Development of MgB2 superconducting bulk magnets
山本 明保 (東大、JSTさきがけ); 杉野 翔, 下山 淳一, 岸尾 光二 (東大); 石原 篤, 赤坂 友幸, 富田 優 (鉄道総研)
Abstract:金属系超伝導体で最高の転移温度Tc(~40 K)を持つMgB2は、無配向多結晶体においても高い臨界電流密度が得られることが特徴である。これは巨視的に一様な循環臨界電流をもたらし、空間的均一性に優れた磁束密度分布を与える[1]。また、MgB2バルク体はマグネシウムとホウ素の混合粉末の熱処理反応により比較的容易に、かつ再現性よく作製可能であることから、5-30 Kで運転可能な小型クライオ超伝導永久磁石としての応用が期待される。本報告ではMgB2バルク体の組織制御による高捕捉磁場化を検討したので報告する。
[1] A. Yamamoto, A. Ishihara, M. Tomita, and K. Kishio, Appl. Phys. Lett. 105, 032601 1-4 (2014).