HTSコイル開発プロジェクト-共通基盤技術の開発 (3) 長尺磁場中高Ic線材の開発

Development of HTS Coiling Technologies - Common Core Technologies for HTS Coils (3) Development of High Ic(B) Long Coated Conductors


和泉 輝郎, 衣斐 顕, 中岡 晃一, 吉田 朋, 木村 一成, 高木 裕司, 塩原 融 (iSTERA/ISTEC); 中村 達徳, 小泉 勉 (iSTERA/昭和電線); 岩熊 成卓, 木須 隆暢, 金子 賢治 (iSTERA/九大); 加藤 丈晴 (JFCC); 吉田 隆 (名大); 三浦 正志 (成蹊大); 松本 要 (九工大)


Abstract:本研究では、例えば3T-MRIを液体窒素中で運転可能とする磁場中高Ic線材の開発の進捗に関して報告する。IBAD基板上のPLD線材においては、EuBCOにBHOを添加することによって厚膜まで特性を落とさず磁場中で高いIcを実現している。代表値として、短尺ながら141A/cm幅@77K,3Tであり、これは65K,3Tでは500A以上のIcに相当し、京都大学の設計に従えば液体窒素中で3TーMRIを可能にする能力である。最近では、長尺化技術の開発が進み100m級線材で高いIc(B)特性を実現すると共に高速化も可能となっている。また、MOD線材では中間熱処理等によりBZO粒子の微細分散化に成功し、PLD線材に匹敵する特性を実現している。