凝集磁気分離プロセス設計のための標準磁気分離装置の必要性

Necessity of standard magnetic separation apparatus for design of coagulation-magnetic separation process


酒井 保藏, 小野寺 利仁, 酒井 康平 (宇都宮大); SAHA Mihir Lal (Dhaka University)


Abstract:磁性粉のコストダウンにより、水処理技術として広く利用されている凝集沈降分離の代わりに凝集磁気分離が競争力をもちつつある。しかしながら、凝集沈降分離ではジャーテストによって、凝集条件や凝集プロセスの設計指針を得る手法が確立している一方、凝集磁気分離では、定性的な磁気分離試験はマグネタイトと凝集剤と磁石があれば容易であるが、凝集条件やプロセス設計のための因子を得ることは不可能である。ジャーテスターに相当する標準的な磁気分離装置が提案されることで、磁気分離と沈降分離を定量的に比較・評価することができ、磁気分離が場合によっては有利であることが説明できる。このような手法を確立するために、標準的な磁気分離装置を提案し、磁気分離プロセス評価の方法論を示す。