Separation of Structural Isomer Utilizing Magneto-Archimedes Method
小林 剛之, 三島 史人, 秋山 庸子, 西嶋 茂宏 (阪大)
Abstract:有機化合物を製品として利用するには、原料に含まれる構造異性体を分離・精製する必要があるが、精製用の大規模な蒸留塔が必要であることや、その高いエネルギー消費などの問題を抱えている。本研究ではこれらの問題を解決するため、構造異性体の磁化率の違いに着目し、磁気アルキメデス効果を利用した磁気分離を試みた。一例として, ジカルボン酸の構造異性体である1, 6-DDAと1, 10-DDAの分離を試みた。その結果、粒子同士の凝集を表面電荷の制御によって解消し、分離することに成功した。