卓上型超伝導バルク磁石の強磁場化に関する研究

Improvement of a trapped field on a desktop type superconducting bulk magnet


趙 元鼎, エランダ クラワンシャ, 横山 和哉 (足利工大); 岡 徹雄 (新潟大)


Abstract:超伝導バルク磁石(以下,バルク磁石と略す)は小型・安価で取り扱い易く,一般的な電磁石の限界である2 Tを超える磁場を容易に発生させることができる。多くのバルク磁石装置はGM冷凍機が用いられているが,外部装置としてコンプレッサが必要であり,冷凍機は小さいものの装置全体としては大きくなってしまう。そこで,著者らはスターリング冷凍機を用いた卓上型バルク磁石装置を開発した。これまでの冷却及び着磁試験の結果,最低到達温度が53 K,捕捉磁場が磁極表面で1.3 Tであった。本文は更なる強磁場化を目指して,反復パルス磁化法による着磁実験を行った結果を報告する。