ITER CSインサート導体の分流開始温度特性

Characteristics of Current sharing temperature of ITER CS insert conductor


名原 啓博, 諏訪 友音, 尾関 秀将, 櫻井 武尊, 梶谷 秀樹, 井口 将秀, 辺見 努, 下野 貢, 海老澤 昇, 佐藤 稔, 河野 勝己, 礒野 高明, 布谷 嘉彦 , 高橋 良和, 齊藤 徹 , 山崎 敬太 , 宇野 康弘 , 川崎 勉 , 西野 克巳 , 山崎 亨 (原子力機構)


Abstract:ITER中心ソレノイド(CS)用の導体を用いて、長さ約80 mのソレノイド状のサンプル(ITER CSインサート導体)を製作し、那珂核融合研究所にあるCSモデル・コイルによってその導体性能を初めて評価した。
CSはITERにおいてパルス運転を行うことから、本試験では16000回の繰返し通電と3回の昇温・再冷却を行い、適宜、性能評価試験を実施した。
その結果、分流開始温度は設計値(13 T, 40 kAにおいて5.2 K)に対して1.5 K以上の大きな裕度があることを明らかにした。
また、2014年にスイスにあるSULTAN試験装置を用いて実施した、長さ約3 mの直状サンプルの評価結果と比較し、両者が論理的に整合した結果であることを示した。