ITER Nb3Sn CICCコイルのクエンチ試験

Quench test on ITER Nb3Sn CICC coil


諏訪 友音, 尾関 秀将, 名原 啓博, 斎藤 徹, 河野 勝己, 高橋 良和, 礒野 高明, 布谷 嘉彦 (原子力機構)


Abstract:ITER 中心ソレノイド(CS)では、プラズマ燃焼開始(IM)から終了(EOB)までパルス運転が行われる。そこで、CSインサート試験では、13 T中40 kA通電(IM)と12.6 T中45 kA通電(EOB)において、長さ約40mの導体中央に入熱して、クエンチ試験を行った。それぞれの条件における、常伝導伝搬速度と入熱時間を変化させたときの導体の最高到達温度を評価した。12.6 T中45 kA通電において、クエンチ検出7秒後の最高温度は約200 Kで、大型実機におけるクエンチ検出には十分な時間であることがわかった。