Quench protection of DI-BSCCO coil(5)
山口 貴寛, 上野 栄作, 加藤 武志, 林 和彦 (住友電工)
Abstract:高温超電導線は常電導伝搬速度が〜cm/sと非常に遅いため、ホットスポットが発生し劣化することが懸念されている。その保護のためには、異常を検知した際、通電電流を速やかに下げることが必要と考えられる。しかしながら、20MW級の大出力回転機ではコイルのインダクタンスが非常に大きく、電流減衰時定数を短くするには保護抵抗値を大きくし、コイル及びモータ内配線を高耐電圧化しなければならず、クエンチ検出・保護回路の最適化が必要である。そこで、テストコイルを製作し、通電電流を250Aとした時の電流減衰時定数とクエンチ検出電圧をパラメータとしコイルを劣化させずにクエンチ検出・保護できる条件を調査したので報告する。また、高Icの線材を用いたコイルを製作し通電電流300Aとした時のクエンチ検出・保護できる条件も調査したので報告する。