Development of new cryogenic semi-rigid cables
久志野 彰寛 (久留米大); 笠井 荘一 (コアックス)
Abstract:セミリジッドケーブルは,継ぎ目のない外部導体金属で絶縁体および中心導体を覆った,同軸ケーブルの一種である.これまでに様々な金属を用いた主に直径1mm程度のセミリジッドケーブルを開発し,熱および電気的特性を調べてきた.従来セミリジッドケーブルは,中心および外部導体に用いる金属の抵抗値により,高周波での信号ロスが小さいもの,ロスは全体的に大きいが熱伝導率を低く抑えたもの,といった具体に使い分けがなされていた.今回新たに中心導体に抵抗の大きく異なる金属を2種類組み合わせることによって,特定の周波数まではロスが小さく,それを超えるとロスが急激に大きくなるという新型のセミリジッドケーブルの開発と特性評価に着手したので報告を行う.