Fabrication of PIT-(Ba,K)Fe2As2 wires using Ag-Sn alloy sheath and SUS/Ag-Sn double sheath
戸叶 一正, 高 招順, 松本 明善, 菊池 章弘, 熊倉 浩明 (NIMS)
Abstract:122系の線材をPIT法で作製する場合、反応しない被覆材は今のところ銀しかないが、純銀は機械的強度が弱いという問題がある。これを解決する手段として我々は機械的特性の優れたAg-Sn合金を被覆材とした開発を進めて好結果を得ている。また、このAg-Sn合金とSUSとを組み合わせた二重被覆にすることにより、内部組織が大幅に改善されて高いJcが再現性良く得られることが分かった。現在までに得られているJcの最高値は140,000 Acm-2 (at 10 T, 4.2K)で、これは今まで鉄系で報告されている中で最も高い。当日は、組織、Jc向上の原因などの考察結果も併せて報告する。