100kA級アルミニウム合金被覆Nb3Sn導体から取り出したサブケーブルの臨界電流測定

Critical current measurements of sub-cables extracted from the 100-kA-class aluminum-alloy-jacketed Nb3Sn conductor


高畑 一也, 田村 仁, 三戸 利行, 今川 信作, 相良 明男 (NIFS)


Abstract:核融合科学研究所では、核融合炉に向けた100kA級大電流導体の開発を行っている。その中で、現在広く使われているケーブル・イン・コンジット導体の代替として、アルミニウム合金被膜Nb3Sn導体の開発研究を行ってきた。導体はラザフォード撚線を反応熱処理後にアルミニウム合金ジャケットで被覆した構造である。今回、試作した100kA級実規模導体を分解し、7本撚りサブケーブルを抜き出し、臨界電流を測定した。試験設備の制約から運転電流より高温(12-13K)での臨界電流測定を行い、導体複合化による性能劣化のないことを確認した。発表では、サブケーブルの臨界電流を測定するための工夫・留意点についても議論する。