Results of winding trial and manufacturing developments for ITER TF coil
水谷 拓海, 辺見 努, 梶谷 秀樹, 松井 邦浩, 高野 克敏, 安藤 真次, 小泉 徳潔 （原子力機構）
Abstract:原子力機構は、ITER計画における日本国内機関として9個のトロイダル磁場(TF)コイルの調達を担当しており、現在、実規模試作及びTFコイル製作装置の製作をメーカと協力して進めている。この中でTFコイル巻線は超伝導生成熱処理による導体の長さが変化することがわかっており、高精度の巻線形状を実現するためには、熱処理時の導体伸縮量を把握する必要がある。そこで、内部拡散法導体の直状サンプルを用いた熱処理試作を実施し、その結果、約0.01%の伸びが測定された。これは、従来測定されたブロンズ法導体の伸びに比べ半分以下であり、熱処理前の巻線形状に反映させる必要がある。本報告では、測定された熱処理時の導体伸縮量を考慮したTFコイルの製作手法について報告するとともに、関連する試作結果について報告する。