SuperKEKB衝突点用超伝導電磁石システム(6-3)
ー超伝導ソレノイドの設計ー

Superconducting Magnet System for the Interaction Region of SuperKEKB (6-3)
-Design of Superconducting Solenoid-


王 旭東, 山岡 広, 有本 靖, 川井 正徳, 近藤 良也, 宗 占国, 東 憲男, 土屋 清澄, 大内 徳人 (KEK/総研大)


Abstract:KEKは、益川・小林理論を実験的に実証したKEKB加速器のアップグレード(SuperKEKB)を行っている。SuperKEKBの特徴は、KEKB加速器が到達した世界最高の衝突効率を更に40倍高め物理実験の精度を高めようとするものである。SuperKEKB加速器のビーム衝突領域に設置されるBelle-II測定器のソレノイド磁石は、ビームライン上に1.5Tを発生させ、特に交差角を持つビームの衝突性能を著しく劣化させる。このため、ビームライン上のソレノイド磁場の積分値をゼロとするように、Belle-IIソレノイド磁場と逆方向の磁場を発生する超伝導ソレノイドが必要となる。本発表は、磁場要件に基づく補正用超伝導ソレノイド磁石の設計とクエンチ解析評価について報告する。