Progress in the development of an HTS magnet for ultra-high field MRI (2014 autumn)
- Project status -
戸坂 泰造, 宮﨑 寛史, 岩井 貞憲, 大谷 安見, 高橋 政彦, 田﨑 賢司, 野村 俊自, 来栖 努 （東芝）； 石山 敦士 （早大）； 植田 浩史 （阪大）； 野口 聡 （北大）； 浦山 慎一, 福山 秀直 （京大）
Abstract:経済産業省の高温超電導コイル基盤技術開発プロジェクトの一環としてヒト全身用9.4T MRIへの適用を目指した高温超電導磁石の開発を進めている。プロジェクト全体の中でのH26年度の位置づけは、高磁場MRI用高温超電導コイルを実現する設計・製造基盤技術の研究開発となる。その中で特に重要な課題は、線材テープ面内に流れる遮蔽電流で発生する磁場をはじめとした高温超電導コイル特有の不整磁場への対処である。H26年度は、線材やコイルサイズを変えた複数のコイルを試作し、それらの不整磁場を評価することで、不整磁場の計算予測技術やシムによる補正技術を培う。これは、H27年度に試作予定の小型高精度磁場磁石（中心磁場10T級、室温ボアφ100mm程度）に向けても重要な位置づけとなる。本発表では、H26年度の研究開発内容の計画とその進捗について報告する。