COMET捕獲ソレノイドの放射線耐性に関する研究

Study on the radiation tolerance of COMET pion capture solenoid


楊 叶 (九大); 吉田 誠, 中本 建志, 荻津 透 (KEK); 執行 信寛, 石橋 健二 (九大)


Abstract:COMET実験(J-PARC E21実験)では、最高強度のミューオンビームを達成するため、
超伝導磁石システムを強い放射線の環境で運転する必要がある。
モンテカルロ計算により、超電導磁石の被ばく量、残留放射能を見積もった。
特に、ターゲット周りのパイオン捕獲ソレノイドにおける中性子フルエンスは、
実験終了までで10^21 n/m2以上と予想される。
この環境で伝導冷却の超伝導磁石を運転した場合、伝熱板や安定化材の伝導度が低下することが予想される。
加速器を連続運転した際のパイオン捕獲ソレノイドコイルの温度を評価し、
磁石がクエンチした後の温度上昇を見積もった。