CuNb/Nb3Snラザフォードケーブルの通電特性に与える曲げ径の影響

Influence of bending diameter on transport properties of CuNb/Nb3Sn Rutherford cable


小黒 英俊, 大村 拓也, 淡路 智, 渡辺 和雄 (東北大); 三好 康之, CHAUD Xavier (LNCMI, CNRS); 二森 茂樹, 清水 禎 (NIMS); 杉本 昌弘, 坪内 宏和 (古河電工); 花井 哲 (東芝)


Abstract:これまで開発してきたNb rod法CuNb補強Nb3Snラザフォードケーブルを、事前曲げ効果を利用したReact and Wind法で作製したコイルとして、25T無冷媒超伝導マグネットへ応用される。このケーブルを次のマグネット開発計画に生かすため、React and Wind法でコイルに巻いた際の、コイル径の影響を調べた。コイルは最内径が70 mmと110 mmとなるように巻線したため、150 mmのボビンで熱処理したラザフォードケーブルにはそれぞれ0.6%および0.2%の純粋曲げひずみが加わっている。このとき、コイル径110 mmのIcには劣化が見られないこと、70 mmのコイルではIcが20%程度低下することが分かった。詳細は当日報告する。