極低温用セミリジッドケーブルの開発と評価

Development and evaluation of cryogenic semi-rigid cables


久志野 彰寛 (旭川高専); 笠井 荘一 (コアックス)


Abstract:極低温で利用する信号伝達用のケーブルには、「できるだけ侵入熱が小さい」「這い回しがしやすい」「ノイズの混入が小さい」といったことが求められる。セミリジッドケーブルは、外部導体に継ぎ目のないパイプを用いた、曲げることが可能な同軸ケーブルの一種である。今回は、導体として、ステンレス、真鍮、ベリリウム銅、キュプロニッケル等の合金を用い、絶縁体にPTFEを使った外径0.86mmのセミリジッドケーブルを中心に、1〜9K付近での熱伝導率と3K付近での100MHz〜10GHzにおける減衰を調べたので、結果を報告する。