1GHz以上の高磁場&高均一度NMR/MRI開発向け要素技術の開発研究(3)
マグネットの永久電流モードを目指したCJMB法によるGd123テープ線の超伝導接続

R&D toward a high-field & high-homogeneity NMR/MRI developments over 1 GHz (3)
Superconducting joint for Gd123 tapes with CJMB method toward a persistent current mode of magnet


金 新哲, 柳澤 吉紀, 前田 秀明 (理研); 高野 良紀 (日大)


Abstract:我々理研ではすでにREBCOバルクを中間媒体としたREBCOテープ線材の低抵抗接続を開発している[1]。この接続方法は、溶融したバルクによって結晶的に線材のREBCO層につなぐ方法(Crystalline joint by melted bulk)であり、CJMBとして名づけた。REBCOバルク業界では種結晶を用いた結晶成長によるバルク製作は普遍的かつ実用的になっており、CJMB法はこれらの技術を初めてREBCO線材へ応用することを考慮した接続部の臨界電流と接続強度などに注目する新しい接続技術分野の発端ともいえる。今回はすでに作製した接続体の3D画像合成による微細構造とX線回折および臨界電流測定結果について発表する予定である。なお、現在研究開発中である高純度YbBCOバルク作製およびそれを用いた接続の評価などについても議論する予定である。[1] 金新哲,前田秀明,柳澤吉紀,“高温超伝導線材の低抵抗接続体および接続方法”, 特願2014-19034,2014.02.04