Effects of impurity doping on the field-trapping properties of MgB2 superconducting bulk magnets
岩瀬 和至, 山本 明保, 下山 淳一, 岸尾 光二 （東大）； 石原 篤, 赤坂 友幸, 富田 優 （鉄道総研）
Abstract:冷凍機冷却による5—30 Kで応用可能な超伝導バルク磁石として、MgB2バルク体が期待されている。MgB2は金属系超伝導体として最高のTc(40 K)を持ち、結晶粒間の結合が強く、無配向でも試料全体にわたって均一な超伝導電流分布を持つバルク体が作製可能である。本研究では定比のMgとB及び1—5%のモル比でCaCO3等の不純物の粉末を混合し、圧粉成型体として熱処理することで、直径30 mm、高さ10 mmの円柱状MgB2バルク体を作製した。このバルク体試料を超伝導マグネット中で冷凍機により冷却し、所定の温度において磁場下着磁を行い、MgB2バルク磁石とした。不純物ドープを行ったMgB2バルク磁石試料について、捕捉磁場に及ぼす不純物ドープ効果を評価したので報告する。