BaHfO3人工ピンを導入したGd1Ba2Cu3O7-δ線材の通電特性のモデリングと技術コストの検討

An estimation of technical cost of BaHfO3 doped Gd1Ba2Cu3O7-δ coated conductor based on a modeling of current transport property


井上 昌睦, 榊原 崇志, 横溝 孝明, 田中 健太, 東川 甲平, 木須 隆暢 (九大); 飯島 康裕, 齊藤 隆 (フジクラ); 中村 達徳, 吉積 正晃, 和泉 輝郎 (SRL)


Abstract: コート線材の性能は、一般的に1 cm幅の線材の77K、自己磁場でのIc値をもとに表されており、線材の単位長、単位アンペアあたりの技術コスト「円A-1m-1」も77K、自己磁場でのIc値をベースとしている。しかしながら、実際の応用機器では、その対象によって、広い温度、磁場領域に亘って線材の使用条件が変化する。よって、線材の技術コストの概念も、動作条件における線材性能が考慮されなければならない。本研究では、我々が提案している通電特性のモデリング手法を用いて、磁場下の臨界電流特性を反映した技術コストの提示方法について検討を行った。