SuperKEKB衝突点色収差補正用超伝導6極電磁石システムの開発 - 電磁石システムの概要-

Development of Superconducting-Sextuple Magnet for Chromaticity Correction at Interaction Point on SuperKEKB - Outline of Magnet System -


有本 靖, 大内 徳人, 川井 正徳, 近藤 良也, 宗 占国, 土屋 清澄, 槙田 康博, 山岡 広 (KEK); 岡村 哲至 (東工大)


Abstract:高エネルギー加速器研究機構では高エネルギー、高ルミノシティ電子・陽電子衝突型加速器(SuperKEKB)の建設が進められている。SuperKEKBでは最終収束系での色収差を補正するために、ビーム衝突点を中心とする約200mの直線部に、計16台の補正6極電磁石が設置される。現在、これらの電磁石は常伝導で開発が進められているが、発生磁場勾配の大きさ、発生可能な多極成分の数、磁場調整のしやすさ等の面では超伝導の方が好ましい。一方、クエンチによる時間のロス、冷凍機による電磁石の振動等、加速器の運転・ビーム性能の観点から好ましくない点もある。このため要求性能を満たす超伝導6極電磁石システムの検討を進めている。本講演ではこの超伝導6極電磁石システムの概要について述べる。