トーラスプラズマ実験装置Mini-RT用のReBCO線材コイルの接続抵抗と電流減衰時定数

Joint resistance and current decay time of the ReBCO coil for the torus plasma experimental device Mini-RT


寺﨑 義朗 (総研大); 柳 長門, 三戸 利行, 夏目 恭平 (NIFS); 小川 雄一, 森川 惇二, 内島 健一朗, 保坂 友一朗 (東大); 能瀬 眞一 (富士電機)


Abstract:トーラスプラズマ実験装置Mini-RTの性能向上とReBCO線材のプラズマ実験装置への応用を目的として、ReBCO線材コイルが東京大学小川研究室によって製作された。本講演では、コイル製作前に行われた線材単体の接続抵抗の測定結果と、実際に製作されたコイルの接続抵抗の測定結果の比較を中心に、ReBCO線材コイルの励磁試験について報告する。線材単体を用いた試験では、30 mm を超えて接続長を延ばしても抵抗の軽減には効果が無いことがわかり、製作されたコイルでは35 mmの接続長が採用された。測定されたReBCO線材コイルの接続部一か所当たりの接続抵抗は、36-41 Kで20-60 nΩになり、線材単体による接続抵抗と同程度となった。また、コイルの電流減衰時定数は測定された接続抵抗で説明できることから、ReBCO線材の接続を伴うコイル製作方法が妥当であったことを示している。