アトムプローブによる相変態Nb3Al相内のAl偏析の分析

Observation of Al precipitation in transformed Nb3Al phase by Atom Probe Tomography


伴野 信哉, 竹内 孝夫 (NIMS); 土屋 清澄 (KEK)


Abstract:Nb3Al線材のピンニングセンターは、SEM、TEM、EBSD解析を通じても未だ十分明らかになっていない。それは相変態を経由したNb3Al結晶組織が特異的であり、例えば結晶粒界一つをとってみても不連続な原子配列部がどのくらいの大きさで広がっているのか、また板状の欠陥領域はどういう特徴を持っているか等、その性質が十分明らかにされていないためである。そこで本研究では、今回アトムプローブ解析を行い元素の偏析状態を調べた。その結果を結晶粒径分布等のデータと対比させながら俯瞰的に論じる。