30 kA級高温超伝導導体の製作と試験(その2) (2)臨界電流測定結果

Fabrication and testing of a 30 kA-class HTS conductor (2nd report) (2) Excitation results


寺﨑 義朗 (総研大); 柳 長門 (NIFS); 伊藤 悟, 川井 健司, 清野 祐太郎 (東北大); 夏目 恭平, 濱口 慎司, 野口 博基, 田村 仁, 三戸 利行 (NIFS); 橋爪 秀利 (東北大); 相良 明男 (NIFS)


Abstract:ヘリカル型核融合原型炉のマグネットに適用できる100 kA級の高温超伝導(HTS)導体の開発を行っている。今回、30 kA級となる導体を製作し、昨年8月と今年3月の2回にわたり通電試験を行った。導体は10 mm幅のGdBCOテープ線材20枚(10層2列)を銅ジャケット内に単純積層し、その周りをステンレスジャケットが覆う構造となっており、全体として電流リードのないレーストラック形状である。サンプルの通電は、バイアス磁場を変化させることによって、サンプルに電流を誘起することによって行った。その結果、測定された臨界電流値には温度、磁場依存性が見られ、4.2 K、1.3 Tでは約70 kAの臨界電流を測定した。講演では臨界電流測定結果の詳細について報告する。